Markdownの見出し構文

見出しは、文書構造を整理する最も重要な要素です。Markdownは、ATXスタイルとSetextスタイルの2つの見出し構文をサポートしています。

ATXスタイルの見出し

見出しを作成するには、単語またはフレーズの前にハッシュ（#）を追加します。ハッシュの数が見出しのレベルを表します。

# 見出しレベル1
## 見出しレベル2  
### 見出しレベル3
#### 見出しレベル4
##### 見出しレベル5
###### 見出しレベル6

レンダリング結果

見出しレベル1

見出しレベル2

見出しレベル3

見出しレベル4

見出しレベル5

見出しレベル6

オプションの終了構文

ATXスタイルの見出しは、純粋に美的な目的で「閉じる」ことができます：

# 見出しレベル1 #
## 見出しレベル2 ##
### 見出しレベル3 ###

末尾の#の数は先頭と一致する必要はありません。見出しレベルは先頭の#の数によって決まります。

Setextスタイルの見出し

任意の数の=記号をテキストの下に追加して、レベル1の見出しを、-記号をレベル2の見出しに使用できます。

見出しレベル1
===============

見出しレベル2
---------------

レンダリング結果

見出しレベル1

見出しレベル2

見出しのベストプラクティス

互換性の考慮

ハッシュ（#）とテキストの間にスペースがない場合、異なるMarkdownアプリケーションで処理が異なる可能性があります。互換性のために、ハッシュとテキストの間にスペースを追加してください。

✅ 推奨	❌ 推奨されない
# これは見出しです	#これは見出しです

空白行の使用

互換性のために、見出しの前後に空白行を追加してください。

これは段落です。

# これは見出しです

これは別の段落です。

見出しレベル

• 各文書は1つのレベル1見出しのみを使用する必要があります
• 見出しレベルは論理的に保ち、レベルをスキップしないでください
• 見出しは文書の構造階層を反映する必要があります

見出しテキストのガイドライン

• 見出しテキストは簡潔で明確であること
• 句読点（特にピリオド）を避ける
• 動名詞または名詞句を使用する
• 同じレベルの見出しの書式を一貫して保つ

HTML出力

Markdownの見出しは、対応するHTMLの見出しタグに変換されます：

# 見出し       →  <h1>見出し</h1>
## 見出し      →  <h2>見出し</h2>
### 見出し     →  <h3>見出し</h3>
#### 見出し    →  <h4>見出し</h4>
##### 見出し   →  <h5>見出し</h5>
###### 見出し  →  <h6>見出し</h6>

見出しID（拡張機能）

多くのMarkdownプロセッサは、見出しに自動的にIDを生成し、アンカーリンクを作成できます：

<h1 id="markdown-heading-syntax">Markdownの見出し構文</h1>

これにより、特定の見出しにリンクできます：

[見出しへのリンク](#markdown-heading-syntax)

実践的な例

以下は、適切な見出し階層を持つ文書の例です：

# ユーザーマニュアル

## クイックスタート

### インストール手順

#### システム要件

#### ダウンロードとインストール

### 基本設定

## 高度な機能

### カスタム設定

### プラグイン管理

## トラブルシューティング

### FAQ

### サポートへの連絡

このような明確な見出し構造により、文書は読みやすく、ナビゲーションしやすくなります。

関連構文

• 段落と改行
• リスト
• リンク